映画『ラストマイル』を観て、「山崎佑がロッカーに残した暗号『2.7m/s→70kg→0』って何の意味があるんだろう?」と疑問に思った方も多いですよね。
この暗号が何を示しているのか、どんな意図で残されたのか、気になりますよね!
この記事では、映画ラストマイルでのこの暗号の意味やその背景に隠されたメッセージについて考察していきます。
映画ラストマイルのロッカーの暗号「2.7m/s→70kg→0」の真相について詳しく知りたい方は、ぜひ読み進めてみてくださいね!
新しい発見があるかもしれませんよ!
ラストマイルのロッカーに残された暗号の意味は?
映画ラストマイルの前センター長・山崎佑のロッカーに残された暗号「2.7m/s→70kg→0」の意味は、物流センター内のベルトコンベアと深く関係しています。
それぞれの暗号の意味は、
- 「2.7m/s」=ベルトコンベアが秒速2.7メートルで動くというスピード
- 「70kg」=ベルトコンベアの耐荷重
- 「0」=ベルトコンベアが止まること
単純にそれぞれの暗号はこのような意味合いですが、映画の中では山崎佑が命をかけて残したメッセージとして重要な役割を果たしています。
【考察】ラストマイルのロッカーに残された暗号の本当の意味は
映画ラストマイルで山崎佑がロッカーに残した暗号の本当の意味は、仕事を休みたくても休めないという自分が置かれた状況やツラい気持ちを誰かに伝えたかったのだと考察します。
私も山崎佑だったら、面と向かって誰かに相談はできないけど、暗号にして自分の苦しみや絶望を誰かに気づいてほしいと思うな…
例えば、「70kg」は日本人男性の平均体重に近い数字。
自分の体重と助走をつけて飛び降りた時の勢いを含めれば、ベルトコンベアに「70kg」以上の衝撃を加えることはできそうですよね。
映画でエレナ(満島ひかり)もそう言ってたよね。
そして、「0」っていう数字は、もうこれ以上働けない、すべてをリセットしたいという彼の強い願いを表しているのかもしれませんね。
このロッカーの暗号には、山崎の心の叫びが込められている気がします。
山崎佑の遺書?
一部では映画「ラストマイル」のロッカーに書かれた暗号が意味するのは、山崎佑の「遺書」だという意見もあります。
ただ、あくまでもあのロッカーの暗号は、『ブラックフライデー前にベルトコンベアを止めるため』たっだと考察します!
仮に山﨑に本当に死ぬ意思があったのなら、搬送された病院で意識が一瞬戻った時、『バカなことをした』とは言わないと思うんですよね。
山崎は物流センターで毎日長時間働かされ、精神的にも肉体的にも疲れ果て、ただ仕事を休みたい、ベルトコンベアを止めたいという思うがあまり、正常な判断ができなくなってロッカーに暗号を書き、その直後に飛び降りた。
飛び降りて初めて、自分がまともな判断ができていなかったと気づいたから、『(倉庫の稼働を止めるためだけに命を投げ出すなんて、)バカなことをした…』という発言になっているのではないでしょうか!
私たちも睡眠不足が続くと注意力が散漫になったりしますよね。
あれの最たるものが、山崎佑の身に起こっていたのだと思います。
『バカなことをした…』という発言は、山﨑に命を投げ出す意思はなかったと取れので、ロッカーの暗号は遺書ではないと思われます。
物流業界の労働問題
映画「ラストマイル」のロッカーの暗号が示しているのは、物流業界の労働環境の厳しさでもあります。
この映画は、効率ばかりを追い求めることで、労働者が酷使される物流業界の現実を描いています。
ロッカーの暗号は、映画のストーリー全体を通しての観客への問題提起だと思うんですよね。
その証拠に、映画の冒頭から最後まで、何度もこのロッカーの暗号が映し出されます。
1番最初にロッカーの暗号が映ったシーンは意味がわからなかったです!
毎日ベルトコンベアに乗っているかのように、止まらずに働けとプレッシャーをかけられる労働者たち。
『仕事を休みたいけど休めない』という、社会人なら誰にでも経験があるような悩みが、ラストマイルのロッカーの暗号に込められていると思います!
ラストマイルのロッカーの暗号を見たエレナの反応
映画ラストマイルで満島ひかりさん演じるセンター長・舟渡エレナが山﨑佑のロッカーの暗号を見たときの反応は、『答えはここにあったんだ・・・』でしたよね。
エレナと山崎佑は直接会ったことはありませんが、『デイリーファースト』という巨大物流企業で働く同僚で、また仕事をしすぎてメンタルを崩したもの同士です。
この暗号を見て、彼女は当時の自分と重ね合わせたのかもしれませんよね。
一歩間違えば自分も飛び降りていたかもと思ったのかも。。。
エレナは、同じセンター長として山崎のメッセージに触発され、物流業界を変えるための行動を開始します。
ロッカーの暗号を見て、『私の役目はこの会社の働き方を変えることなんだ』と意味付けたのだと思います!
ラストマイルのロッカーの暗号を見たコウの反応
映画ラストマイルで、岡田将生演じるコウは、山﨑佑が残したロッカーの暗号をじーーっと見つめて、強い眼差しを向ける最後のシーンがあります。
このコウの反応は、次期センター長を命じられた自分は、山﨑のような人をださないために何ができるのか?何かアクションを起こさねば!という決意の表れのように思います!
『テキトーに仕事してそれなりに暮らせればいい』という考えだったコウですが、この暗号の意味を知って、山崎のメッセージを深く受け止め、自分の生き方を考え直すきっかけにしたようです。
ロッカーの文字をあえて消さなかったのも、山崎の意志を受け継ぎ、デリファスで働く環境の改善を目指す意思がみえます。
ラストマイルのロッカーの暗号の意味は?ファンの考察まとめ!
映画『ラストマイル』のロッカーの暗号について、すでに鑑賞したファンの考察がSNSやブログなどで飛び交っていますね!
ラストマイル(ネタバレ)、エレナの「答えはロッカーの中にあったのに」が謎だったんだけど、色々な方の考察読んで「山崎佑が死んだ真相はロッカーの中に書いてあったのに、まりかがそれを知らずに自分で爆弾を使ってしまうなんて」だと理解した
ララストマイル、ロッカーのメッセージは飛び降りる前に書いたもののはずだから多分そこまで複雑じゃない気がする。
ベルトコンベアのスピードに70キロを落とすとゼロになるってだけなんじゃ。
飛び降りた後に動き始めるベルトコンベアを見たから、バカなことをしたって言ったのかなと。
野木先生のインタビュー読んで、「一番知りたかった答えがロッカーの中にあったのに!」の真意が分かった気がしてる。私は「世界は贖ってくれますか?」の答えだと思った。
映画ラストマイルのロッカーの文字の意味の考察で共通しているのは、この暗号が映画のテーマである「物流問題」や「労働者の苦境」に対する隠れたメッセージということです!
『世界は贖(あがな)ってくれない』という印象的なセリフ、きっと自分がどれだけ労働力を提供して犠牲になったとしても、社会は何も変わらない、変えようとしないという悶々としたツラさ…
メッセージの意味付けは人それぞれですが、まだまだラストマイルの『ロッカー暗号考察合戦』は続きそうです!
まとめ
映画『ラストマイル』のロッカーに残された暗号「2.7m/s→70kg→0」という文字には、単なる機械の仕様だけでなく、犠牲になった山崎佑のセンター長としての過酷な仕事環境や現代社会の労働問題を示唆する深い意味が込められていると考えられます!
ラストマイルのロッカーの暗号の意味についての考察は、まだまだ続きそうです!!
映画を観た後、皆さんもぜひロッカーの暗号の意味について自分なりに考察してみてくださいね。
きっと自分ごととして考えることに意味がある映画です!
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