- 映画『スオミの話をしよう』のあらすじと結末のネタバレ解説
- スオミ失踪の黒幕は誰なのかと謎の女・薊の正体
- 「スオミの話をしよう」のキャスト一覧と相関図
三谷幸喜さんが5年ぶりに監督・脚本を手掛けた話題作・映画『スオミの話をしよう』
主演は長澤まさみさんをはじめキャラクターが多彩で物語の展開や結末、黒幕について気になる方も多いのではないでしょうか?
このブログでは、映画『スオミの話をしよう』の結末をネタバレ込みで解説していきます。
さらに、映画を見た私の感想や考察もご紹介!
映画をまだご覧になっていない方や、結末が気になる方はぜひお付き合いください!
映画『スオミの話をしよう』あらすじ
映画『スオミの話をしよう』の物語は、著名な詩人である寒川しずお(坂東彌十郎)の妻スオミ(長澤まさみさん)が突然行方不明になるところから始まります。
スオミには、刑事だった元夫・草野圭吾(西島秀俊さん)なぞ全員で五人の夫がいて、それぞれが語るスオミの姿が全然違うんです。
それぞれにとってのスオミとは?
そしてスオミはどこへ消えたのか?
物語が進むにつれ、真実が少しずつ明らかになっていきます。
映画「スオミの話をしよう」結末までのネタバレを時系列で!
映画「スオミの話をしよう」の結末までを時系列でネタバレしていきます!
- ネタバレ① スオミの行方不明
- ネタバレ② スオミと5人の夫たち
- ネタバレ③ スオミの誘拐が発覚
- ネタバレ④ 黒幕はスオミ自身だった!
- ネタバレ⑤ 薊(宮澤エマ)の正体は?
- ネタバレ⑥ スオミのその後
- ネタバレ⑦ フィンランド・ヘルシンキの意味は?
ネタバレ① スオミの行方不明
寒川しずおの妻スオミが行方不明になり、刑事である元夫の草野圭吾が調査に乗り出します。
寒川は警察の介入を避けたがるんですけど、寒川の世話係である乙骨直虎(戸塚純貴さん)が草野を呼びます。
草野は部下の小磯杜夫(瀬戸康史さん)と共に寒川邸に向かいますが、寒川は事件を大ごとにしたくない様子。
このシーンを見たとき、私はスオミの行方不明がただの失踪事件ではなく、もっと深い理由が隠されているんだなと感じました。
何か裏がある感じ、しますよね。
ネタバレ② スオミと5人の夫たち
映画『スオミの話をしよう』では、スオミの元夫たちが次々と登場し、全く違うスオミの姿を語ります。
最初の夫、魚山大吉(遠藤憲一さん)は「ツンデレで料理が苦手」と話し、2番目の夫である十勝左衛門(松坂桃李さん)は「知的で相手に合わせるのが上手」と語ります。
こうやって違うスオミ像を聞いたとき、私は「スオミは相手の理想に合わせて自分を変えていたんだな」と感じました。
スオミの中学時代、作文が唯一得意だったと魚山大吉が言っていたことからもわかりますが、スオミは嘘をまるで本当のように語るのが得意なのです。
なので5人の夫それぞれに合う妻を演じていたのですね。
スオミにとっての処世術だったのでしょうね。
ネタバレ③ スオミの誘拐が発覚
寒川邸のポストに「交渉決裂?」と新聞の文字を切り貼りした声明文が届いたことで、スオミが誘拐されたことが発覚します。
これは『社に一旦戻る』と言って寒川邸を出て行った世話係の乙骨の仕業だったと後でわかります。
しばらくすると、犯人はボイスチェンジャーで声を変えて、身代金3億円を要求してきます。
ですが、スオミの夫たちは、スオミの安全よりも「誰が一番彼女に愛されていたか」を競い合う始末。
身代金の引き渡しも失敗に終わり、夫たちは疑心暗鬼に陥ってしまいます。
この場面では、スオミの誘拐がただの犯罪ではなく、もっと複雑な事情が絡んでいると感じました。
スオミの夫たちが自分の「男らしさ」を誇示し合う姿が、なんだか滑稽で面白かったですね。
ネタバレ④ 黒幕はスオミ自身だった!
映画『スオミの話をしよう』の結末で明かされるのは、なんとスオミ自身が黒幕だったという衝撃の展開です!
スオミは乙骨直虎と共謀し、狂言誘拐を仕組んでいたんですね。
さらに、スオミの幼馴染である島袋薊(宮澤エマ)もこの計画に深く関与していました。
夫たちは、スオミによって見事に操られていたんです。
この展開には驚きましたが、スオミが「相手に合わせる」という特技を駆使して自由を手に入れようとしていたことがわかり、納得でした!
ネタバレ⑤ 薊(宮澤エマ)の正体は?
映画『スオミの話をしよう』で謎の女であった薊は、スオミの中学時代からの幼馴染で、スオミの唯一の理解者でもあります。
また、薊はスオミと一緒に狂言誘拐を計画し、夫たちを巧みに操っていました。
どの夫の時でもスオミの隣には薊がいたことを思うと、生涯を通して唯一スオミが自分でいられる友人、それが薊だったのだと感じました。
ネタバレ⑥ スオミのその後
スオミは、狂言誘拐で得た3億円を使い、幼馴染の薊とフィンランドのヘルシンキで余生を過ごす計画を立てていました。
フィンランド語で「スオミ」は「フィンランド」を意味していて、スオミの父親が愛した街でもあります。
ただ、その計画は失敗に終わり、4番目の夫・草野に「自分で働いてフィンランドに行く資金を貯めるわ」と宣言します。
でも、スオミは最後に小磯杜夫に近づき、また新たなターゲットを見つけたようなシーンが描かれます。
最後のシーンで小磯杜夫”6”となっていたわよね!
このシーンを考察すると、やはりスオミは本当の自由を手にいれることはできず、いつものように相手(夫)に合わせる自分のままだったということだと思います。
結局は、フィンランドで自分を偽らずに生きるという理想は叶わず、また誰かに合わせて生きることになるのかな…と感じさせる結末でしたね。
ネタバレ⑦ フィンランド・ヘルシンキの意味は?
スオミがフィンランド・ヘルシンキを目指した理由、それは父親が外交官であり、ヘルシンキは彼が最も愛した街だったからです。
フィンランドはスオミにとって「自由」を象徴する場所だったのでしょう。
名前の由来でもある「スオミ」はフィンランド語で「フィンランド」を意味していて、その地に向かうことがスオミの解放を意味していたのだと思います。
ただ、映画の中で特にフィンランドやヘルシンキについて深掘りする場面がなかったので、「なぜにそこまでフィンランドにこだわるのか?」は疑問が残る結末でした。
映画『スオミの話をしよう』登場人物
映画『スオミの話をしよう』登場人物を紹介します。(※ネタバレ含みます)
- スオミ / 時枝(長澤まさみ):多面的な女性で、5人の夫を持ち、彼らを操っていた。
- 草野圭吾(西島秀俊):スオミの元夫で、刑事として事件を追う。
- 十勝左衛門(松坂桃李):スオミの元夫で、YouTuber。
- 小磯杜夫(瀬戸康史):草野の部下。
- 魚山大吉(遠藤憲一):スオミの最初の夫で、庭師。
- 宇賀神守(小林隆):スオミの3番目の夫で、刑事。
- 寒川しずお(坂東彌十郎):詩人で、スオミの現在の夫。
- 乙骨直虎(戸塚純貴):寒川の世話係で、スオミと共謀。
- 薊(宮澤エマ):スオミの幼馴染で、事件の共犯者。
キャラクター相関図
映画「スオミの話をしよう」のキャラクター相関図は以下の通りです。
映画『スオミの話をしよう』結末をネタバレ解説
映画『スオミの話をしよう』の結末では、スオミが自分を支配しようとしていた夫たちを逆に操り、狂言誘拐を計画していたことが明らかになります。
スオミは、相手に合わせて生きることで生き延びてきましたが、最終的には自らの意思で自由を手に入れようとしました。
でも、最後に新たなターゲットを見つけるシーンを見ると、スオミが本当に自由を得たのか、少し疑問を感じます。
このシーンを考察すると、やはりスオミは本当の自由を手にいれることはできず、いつものように相手(夫)に合わせる自分のままだったということだと思います。
結局は、結局は、フィンランドで自分を偽らずに生きるという理想は叶わず、また誰かに合わせて生きることになるのかな…と感じさせる結末でしたね。
人は自分を変えることや理想を叶えることは簡単ではない、というメッセージとも取れる結末です。
映画「スオミの話をしよう」結末ネタバレ!黒幕は誰でフィンランドの意味も!まとめ
当記事では、映画スオミの話をしようの結末をネタバレ解説しました!
映画『スオミの話をしよう』は、スリル満点の展開とユーモアが絶妙に融合した作品です。
映画スオミの話をしようの黒幕はスオミ自身です。
また、フィンランド・ヘルシンキはスオミの父親の故郷であるとともに、自分の名前の由来でもあります。
ただ、映画の中でスオミがなぜそこまでフィンランドにこだわるのかは、十分に描かれてなかったと感じました。
結末では、スオミが自由を得たかどうかについての解釈が残されているので、見る人によって感じ方が違うでしょう。
映画『スオミの話をしよう』をまだ見ていない方は、ぜひ劇場でその結末を確かめてみてくださいね!
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